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森のような庭園がある旧家の敷地。
その一角にある限られたスペースに、家族6人で住まう家を建てたいと希望されたYさんご夫妻。
「4人の子どもたちも少しずつ大きくなり、家族で落ち着いて暮らせる、楽しく生活できる場所が欲しいなと思っていたんです。

そんな思いを何の気なしに親に話をしたところ、『うちの庭の一角に建てたらどうだ』と言われ、家づくりをスタートしました。」

色々なお話をしながら私たちの

「吉田さんに私たちが思い描くデザインを聞かれたので、狭小敷地で難しいことは分かっていたのですが、広い居間が欲しいという事と、 家族の気配を感じられる、家族のつながりが生まれる楽しい住まいにしたいと伝えました。

今考えると、かなり大まかな要望でしたね。(笑)
でも、そんな大まかな要望からのスタートでしたが、吉田さんと色々な話をしていくうちに自分たちの具体的な要望が徐々に見えてきたんです。」
と、ご主人が笑顔で語ると、
「学校から帰ってきた子どもたちと自然に顔を合わせることができ、2階に上がった子どもたちの様子が1階にいても分かるようにしたい!
4人の子どもたちが互いに成長し、学んでいける空間を上手く作ってもらいたい!木が森のように茂っていても部屋が暗くならないようにしたい!
と、いった具合に、お話しているうちに不思議と要望が具体化して、楽しい打ち合わせでした。(笑)」と、奥さまも続けます。

広い居間、そして家族が繋がる住まい

「そうやって打ち合わせを重ねて、吉田さんに我が家のデザインをしてもらいました。プランが出来上がり、その説明を聞いたときの感動は今でも覚えています。
 『これがデザインをするということか!』って。(笑)そして、工事が進み、完成した我が家を見た時、さらにその気持ちは強くなりました。」
そうして完成したYさま邸。

黒色の米杉の装束をまとった外壁は、森のような庭園と調和し、自然な佇まい。
木々に囲まれ部屋が暗くなってしまうかもという不安も、木々によりプライバシーが守られているというメリットを逆手に取り、 大きな窓で広い開口を確保して、庭園より緑・光・風が内へと注ぎ込むようになりました。

そして、広いリビングを実現し、子どもたちと自然と顔を合わせられるよう、廊下を一切作らず広いリビングを中心に配し、 どこへ行くにも必ずリビングを通らなければならないよう工夫されました。
また、2階に上がった子どもたちの様子が1階でも分かるように、リビング階段の上がり口に廊下を設けず広い空間とし、 そのスペースが4人のお子様たちの勉強部屋となりました。

リビングや玄関ホールの窓から見える庭園の借景は、まるで森の中の別荘地にいるような楽しい気分にさせます。
「実際に住んでみて、想像以上に広さを感じ、家族が楽しく過ごせる家だと日々実感しています。
私たちが求めているものを上手く形にしてもらったと大変満足しています。」と、Yさんは嬉しそうに話してくれました。

吉田拓郎より一言 現場となる旧家は市街地にありながら、多くの木々に囲まれているせいか、
まるでそこだけ時間が止まったようでした。

そんな素晴らしく大切な空間を、工事によって壊すことなく、
また、新設する建物が大切な空間の邪魔にならないよう設計・施工をしなければ…と、直感的に感じました。
そして、ご家族を大切に考えているYさまが思い描くデザインを形にする為、
何度となく現場に足を運び、デザインのイメージを作っていきました。

旧家敷地の利用可能スペースは約23坪で、足場や作業スペースなども考えると、
実際に建築できるスペースはさらに狭くなります。
その上、敷地の分割をしないで旧家敷地内に建築という事もあり、旧家母屋と接続をした増改築工事の形態をとらなければならず、難しい現場でした。

大変なこともたくさんありましたが、Yさまが一緒に楽しんでくれたので、
良いデザインができたかと思います。
お引渡しの時のご家族皆さんの笑顔が、「良いデザインができた」と言ってくれているようで、嬉しく思ったことを今でも思い出します。